終わりはいつも突然に.

いつもの朝を迎えた私はベッドの上で一人うずくまる。今日も今日が来てしまった。スマホゲームに時間を費やすだけの、生産性の無い生活。嫌いなものを排除した記念日として、おめでとうなんて言ってみる。嘘くさい言葉も、反吐のでそうな笑顔も、もうこの身体が吸収するなんてことは無いんだ。泣きながら渡された小さなメモ帳の切れ端、電話番号、LINEのID、ズボンのポケットに突っ込んだ筈の彼女の気持ちをどこかに落としてしまった。あるいはゴミ袋の中。無慈悲な自分に嫌気という名の慈悲を捧げる。大嫌いな自分のことを大切にしてしまった。いつの間にか死にたいと言わなくなった。狂ったように聴いていた大森靖子のうたを聴いても何も感じない。(それでもTOKYOBLAKHOLEは好き)。きっともっと素直に生きたかった。死ぬまで迎えるいつもの朝に大好きな音楽。気づいたときには一人ベッドの上でうずくまるのが好きになっていた。どうか、今日も、明日も、私と私の好きな人が幸せでありますように。そうであれば、それ以外は何でもいいのです。